私のダンチ・ライフ「泉北ではじめる自分らしい暮らしかた」

「“子ども芸術家”たちの想像力を育む家」~前編~

わたしのダンチライフ
2022.10.07

団地にまつわるストーリーを、泉北エリアの情報誌をつくる『RE EDIT〈リ エディット 〉』編集部が、2022年6月より全10回お届けする「わたしのダンチ・ライフ」。

第4回目は、同じ団地に住む岡本が、生後7カ月の娘を連れて取材に行ってきました。私を含めた団地ユーザーにとって憧れでもある茶山台団地「ニコイチ」に、この春越してきたご家族のリアルな日常をご紹介します。

愛知県から大阪へ移り住んだ4人家族のMさんファミリー。奥さまが結婚前に暮らしていた大阪を思い出し、「大阪でも緑が豊かな場所に今度は暮らしてみたい」と思ったのがきっかけで、物件をいくつか探し始めたそうです。「子どもたちが徒歩で学校に行ける場所」という第一条件で探していたところ泉北にたどり着きました。

そこで巡り合わせのようなタイミングで、たまたま目に留まったのが「ニコイチ」という団地の取り組み。希望としていた広さや間取りだったため、応募を決めたそうです。

2戸が繋がり、大きな1戸を構成するニコイチ。まずは、表玄関として使用している方のお家からお邪魔しました。

コンクリートの打ちっぱなしの天井、板張りの間仕切り壁と、作り付けの机で構成されたオシャレな空間には扉がありません。そのおかげで清々しいほどの開放感があります。

このエリアは周りと比べて少し高台になっていることで、部屋の窓からベランダにかけて風が通り抜けます。筆者の家でも、同じように窓を開けて風通しを良くしているのですが、隔たりのないこちらのお宅では、より心地の良い空気が流れていました。

入り口から右側には「おひるのへや」と名前が付いているお部屋があります。テレビやテーブルが置かれている他には子どもたちの作品が壁に貼り付けられていて、家族がだんらんする場所になったり、日中は子どもたちの遊び場になっていることが伺えます。

一つ目のお家の中央には、団地暮らしにとって憧れの、広いカウンターキッチンがありダイニングを見渡せる造りになっていました。

バルコニーに出られる掃き出し窓が2カ所あり、陽の光が入るのでとても明るいダイニング。

Mさん宅は、ふたつのお家がバルコニーで繋がる構造。この構造を初めてみた時

「バルコニー移動なんておもしろそう!子どもたちも楽しいんじゃないかな」と感じられたそうです。その思いは的中。暮らし始めてからも不便さを感じることはなく、上手に使いながら住まれています。

そのバルコニーを抜けて、二つ目のお家に向かいます。

こちら側のお家には、寝室、お風呂と洗面、子ども部屋があります。大きなベッドが置ける明るくて広々とした寝室があり、

その横はウォークインクローゼットになる板張りのエリア。天井に備え付けられたカーテンレールからカーテンを吊るした、隠せる収納です。

その奥には「こどものへや」と書かれたルームプレートがかかっていました。

おもちゃも、かわいらしくディスプレイされ、遊びゴコロをくすぐるまさに子どものためのお部屋です。

子どもたちが制作した絵や作品があちこちに飾り付けられ、家中が温かな雰囲気に包まれていました。「好きなところに作品を飾りつけてよい」のがこのお家のルール。子どもたちの軌跡が至る所に見受けられます。

後編に続きます

「“子ども芸術家”たちの想像力を育む家」〜後編〜はこちら

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