私のダンチ・ライフ「泉北ではじめる自分らしい暮らしかた」

茶山台団地クリーンデイ!公園をキレイにしよう! ~ちょっとだけ特別な、いつもの風景~

わたしのダンチライフ
2023.03.24

団地にまつわるストーリーを、泉北エリアの情報誌をつくる『RE EDIT〈リ エディット 〉』編集部が、2022年6月より全10回お届けする「わたしのダンチ・ライフ」。

第9回目は、団地暮らしも、はや8年目を迎える編集部員の山田が、2023年2月18日(土)に行われたイベント「茶山台団地クリーンデイ!公園をキレイにしよう!」をレポートします。

2021年2月、「どかん公園」の愛称で茶山台団地住民に親しまれている団地内公園の、剥がれてしまった“どかん”の塗料を塗りなおすイベントが開催されました。今回のイベントはその第2弾として、綺麗になった公園をさらに彩ることが目的です。

合言葉は、「みんなで茶山台をCleanにしよう」。

2月の中旬だったこの日。風は冷たいながら、ほんのり甘い香りが花の蕾から届き、春の足音を感じます。ワクワクする気配に誘われて、約20名の子ども達が集まりました。

茶山台としょかん(注1)の床一面がビニールシートで養生され、子どもたちが室内でも思いっきり塗れるようにと、朝早くから住民さんが頑張って準備してくださいました。

どかん公園の花壇を飾る柵と、茶山台としょかんの溢れるおもちゃを収納するおもちゃ箱が、DIYサポーターズ(注2)により、この日のために作られ、こちらも準備万端に用意されていました。

4年生の子ども達が率先してハケを配り、大きい子は1人1柵、小さい子は2人で1柵を塗っていきます。

「柵はやっぱり茶色かな〜」「好きな色を塗る〜?」と声を掛け合いながら、真剣に取り組んでいました。

 

真っ先に塗り始めたのは3歳の男の子。

こちらのご家族は大阪狭山市から2年ほど前に引っ越して来られ、今まではタイミングが合わず、団地のイベント参加はほぼ初めてなんだそう。初めてとは思えない馴染みっぷりで、一生懸命ヌリヌリしてくれていました。

 

DIYのいえ(注3)常連組の男の子は、手際も抜群。「先に塗料振っといたよ!」と周りのサポートまでしてくれていました。

6年生のお姉ちゃん達も合流し、「おもちゃ箱を塗る?」と声をかけられると「やったー!!」と素直に喜ぶ姿を見て微笑ましく感じました。

室内でも思いっきり塗れるようにと配慮していましたが、みんなキチンと整列して塗っているところに、自然と茶山台としょかんを大切な場所として扱っている様子が伺えます。

途中で小雨が降ってきましたが、塗り終わる頃には雨が上がり、ペンキで彩られたアイテムをベランダで乾かして、どかん公園へ移動。

次はメインイベントでもある、花壇作りです。(本当は、みんなで除草をしてからの予定でしたが、すでに他の住民さんの手によって綺麗にされていました。こういう所が、茶山台団地の良さだと感じます。)

泉北地域では有名なグリーンアドバイザーでもあり、植物のことならお任せ!な「リバティ岡本」(注4)さんがセレクトした、お花の数々を植えていきます。種類も色合いもバラエティーに富んだお花が並びます。

代々、団地自治会花壇部の住民さんが美しく保ってくれていた花壇を、子ども達の手で彩ります。当たり前のように咲いている団地内の花々も、こうして誰かの手によって生かされているのだと気づかされる瞬間でもあります。

そんな先人への感謝と、「元気に育ってね」という想いを込めて、一株一株丁寧に植えていきます。

花壇の寄せ植えが完成したら、いよいよお待ちかねのラーメンタイム!茶山台団地イベントの恒例行事となりつつある、カップ麺を空の下で豪快にすする特別な時間です。

茶山台団地でも栽培している「泉北レモン®︎」を浮かべたレモンティーもふるまわれました。無農薬で苦味もなく、「美味しい!」と子どもにも大評判。

茶山台としょかんの隣では、野菜の移動販売「ちゃやマルシェ」(注5)が開催され、いつもの土曜日の風景ですが、今日はちょっぴり特別な日。無機質なはずの団地がなんだか嬉しそうに見えます。

また1つ、団地の風物詩が増えた1日となりました。

ペンキが乾いた後日、DIYサポーターズの皆さんの手によって花壇の柵が取り付けられました。

参加した子ども達の心の中で、植えられた花の苗のように団地への愛着が育っていくことでしょう。

【注】
1)「茶山台としょかん」
茶山台団地内で使われていなかった19棟集会所で始まった、本を介したコミュニティースペース。
団地住民はもちろん、誰もが自由に参加できる。平日の午前中は近隣マダムの憩いの場で、午後は小学生が宿題をしたり、土曜日の午前中は未就学児連れの親子が遊びに来たりと、時間帯によってバラエティに富んだ表情をみせる。
「0縁(ゼロエン)マーケット」や「オトナカイギ」など様々な名企画が生まれた場でもある。
開館:水の13:00~17:00、金・土の10:00~17:00(12:00~13:00は閉館)
※営業状況など詳しくはインスタグラムでご確認ください

2) DIYサポーターズ
「DIYのいえ」を支える、DIYの達人たちが茶山台団地住民の困りごとをDIYで解決してくれる、心強い人生の先輩集団でもある。
https://diy-chayamadai.com/

3)「DIYのいえ」
茶山台団地16棟の1室(正確には2~4室に至る)にあり、初心者でも安心してDIYの体験や相談ができるワークスペース。あらゆる工具が揃い、誰でも無料で使用できる。DIYの達人が手取り足取りサポートしてくれるので、手ぶらでまずは行ってみて。
営業:土・日の10:00~17:00
※営業状況など詳しくはインスタグラムでご確認ください

4)「リバティ岡本」
花苗、野菜苗、観葉植物、プリザーブドフラワーをはじめ、花にまつわる雑貨も豊富に揃う花屋さん。ギャザリングや花束アレンジもしてくれるのでプレゼントにも最適。
営業9:00〜19:00
大阪府堺市南区泉田中2160-8

5)「ちゃやマルシェ」
茶山台団地19棟集会所(茶山台としょかん)横のスペースで、“えびすの青果”さんが毎週土曜日に開催する野菜の移動販売。
2015年の開始当初から、どんな天候の日でも欠かすことなく、地元の青果市場より鮮度の高い農作物を直送している。
起伏の多い丘陵地にある団地では特に重宝される、大人気マルシェ。
営業:土の10:00~12:00

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