私のダンチ・ライフ「泉北ではじめる自分らしい暮らしかた」

茶山台団地で暮らす留学生に密着。夢をかなえるために奮闘する日本での暮らし〜前編〜

わたしのダンチライフ
2024.04.12

団地にまつわるストーリーを、泉北エリアの情報誌をつくる『RE EDIT〈リエディット〉』編集部が、2022年6月よりお届けする「わたしのダンチライフ」。

今回は、自身も団地に住んでいるライターのichが、茶山台団地に暮らす海外からの留学生、ベアさんに密着。文化も習慣も違う場所で、実際に団地でどのように暮らし、茶山台や日本をどう感じているのかを取材しました。

2021年から日本に留学している、フィリピン出身のベアさん。幼い頃から日本が好きで、日本で働きたいという夢を持っていたベアさんは、現在、介護福祉士の資格を取るために、泉北にある大阪健康福祉短期大学へ通っています。

大阪健康福祉短期大学には、子ども福祉学科と介護福祉学科の2つがあり、専門的な勉強ができます。子育て中のママさんや、働いている社会人、留学生など、さまざまなバックグラウンドを持った学びたい人たちを応援してくれる学校です。

今回取材したベアさんのクラスにも、たくさんの留学生が在籍しており、インタビュー中も終始とてもにぎやかな雰囲気でした。

大学の授業は、平日の9時から16時10分まで行われています。普段、勉強に励んでいるベアさんのほっとできる時間は、お友達とのランチの時間なのだそう。

お弁当は毎日手作りで、前の晩に作ったおかずや、朝に炊いたご飯などを詰めて持ってきていると言うベアさん。

大学の図書館は、日本では珍しいオープンカフェのような空間になっていて、電子レンジや自販機がそろっているので、食事をすることもできます。

 

学生さんたちは本を読むことはもちろん、休み時間以外にも、おしゃべりをしたり、ドリンクを飲んで休憩したり…と思い思いの時間を過ごしていました。

授業が終わると、18時からはアルバイトの時間。介護のお仕事を実際に体験するために、介護関連のアルバイトをしています。

それが終わって帰宅するのは…なんと22時ごろになるのだとか。それから明日のお弁当の準備をして、授業の用意をして眠るという、なんとも忙しい毎日を送るベアさんです。

泉北に来る前は、大阪の生野区に住んでいたそうで、難波など大阪市内には今でもよく遊びに行くと言います。

泉北エリアでよく行く場所は?と質問をすると、「パンジョです」とお家と大学の中間にあり、学校帰りに寄れる近くのショッピングセンターを答えてくれたベアさん。その訳とは…?

 

「私は料理が好きで、よくフィリピンの料理を作ります。中でもよく作るのはニラガン・バブイ(煮込み豚のスープ)という料理で、その材料をパンジョで買っています」

パンジョ以外にも、お友達と一緒に業務スーパーへお買い物に行ったり、堺東にあるフィリピン料理専門店にもよく足を運んだりしているのだと教えてくれました。

「日本料理はおいしくて好きです。特にラーメンが好きで、「一蘭」はとてもおいしいです。よく食べに行きますね。あとはお米も好きです。フィリピンでも主食はお米なのですが、日本のお米の方がおいしく感じますね。他にもフィリピン料理では、アドボという野菜とお肉をお酢で煮込む料理もよく作っています」

お友達の自転車を借りて茶山台団地から少し遠いスーパーに行ったり、電車に乗ってみんなでカラオケに行ったりするなど、大学でできたフィリピンの友達と一緒にいろいろな所に出かけているようです。

他にもお気に入りで、よく行く場所はありますか?と聞くと、「ダイソーが好きです」と答えてくれたベアさん。

 

後編ではフィリピンとは違う、茶山台団地のお部屋にお邪魔した様子をご紹介しているので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

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